この記事では、まず音楽を学習する上で必要となる、リズムの捉え方と楽譜に起こすとどのような形になるのかを学習していきます。
譜面は「図形」という概念のもと読み進めていただくのが良いと思います。
普段の音楽生活の中で、リズムというものに着目することなんてこれまで無かったかもしれません。
今まで、全て感覚でやられていた方にはちょっとしんどいかもしれません。。。ですが、上達の為には避けられない部分ですのでゆっくり読み進めてみてください。
Rhythmとは?
現代では、皆さんの周りにある一定の周期で繰り返すものを探してみましょう。
部屋に飾ってある「時計」 街にある「踏切」 車の「ウィンカー」 etc…

例えば、季節の「春夏秋冬」がそうですね。1年を12ヶ月という周期で割り 僕らはその中で何年も暮らして来ています。
実はこのように、決められた一定の周期で繰り返される音やイベントのことをRhythmと呼びます。
よく「生活のリズムが崩れて来た」という言葉を誰しもが1度は仰ったことがあると思いますが、これは1日を24時間をいう定義の中で、その時間をどのうように使ったかと言うことが影響していると思います。(仕事を何時から始める・睡眠を何時間とったか etc…)
「同じ24時間(定義)の中でどのようにⅠ日を過ごすか」が重要ですね。
これを音楽に変換すると 「決められたテンポ・拍子(定義)の中でどのように1曲を過ごすか」 ということになります。
そうなんです、音楽も1曲ごとに事前に設定したテンポ・拍子の定義(ルール)に基づいて、音を長くしたり細かくしたりということを行って楽曲を作って行きます。 テンポと拍子はその楽曲の骨格となる大切な部分です! まずはこの部分から学んで行きましょう 。
Pulse(パルス)& Meter(音価)
それでは、自分の手首の親指の付け根あたりにやさしく手を置いて脈拍を測って見て下さい。

一定の感覚で波を打っているのがわかりますでしょうか? 繰り返し波打つこの「脈(Pulse)」が音楽におけるリズムにおいて重要な意味をもたらします。
音楽におけるは、この同じ周期で繰り返されるこの「Pulse」のことを「Beat(ビート)」として呼び楽曲の土台を作る非常に需要な部分になります。
次に重要になるのが、その 「Pulse」の速さですね。音楽での速さのことを「Tempo(テンポ)」と呼びます。
これも音楽と人間も同じで、状況によって「脈(Pulse)」を打つ速度が異なって行きます。
音楽の世界では楽曲の速度を表す表記として「BPM(Beats Per Minute)」という表記が使われています。これは「1分間あたりに打つパルスの数」となります。
この下に8つのボックスにバツマークが入っている図があります。 このボックスのⅠつの区画が1つの「Pulse (Beat)」になります。 このパルスが「BPM」の速度の違いによってどのように聞こえるか。確認してみましょう。
BPM40

非常にゆっくりなBPM
BPM80

バラードなどで使われるゆっくりなBPM
BPM200

非常に高速なBPM
これを譜面に表記すると、このような表記になります。BPMの違いだけでかなり聞こえ方が違うことに気が付きますね。

このように速度によって、Pulseの感じ方が違っているというのを感じていただけたと思います。
そして我々が日常で聞いているポップス等はこの「Pulse(Beat)」を4つ繰り返すことが基本となっています。更に番号を振るとこのような感じになります。

これだけですと、機械的になってしまってわかりにくいと思いますので、これに言葉を乗せて行きましょう。4つの事柄が繰り返されているのでここでは「春夏秋冬」に置き換えます。

一つのPulse(Beat)に対して一つの言語が当てはめられています。
そしてこの「Pulse(Beat)」に強弱をつけたものを太字にした「強迫(Strong)」と「弱拍(Weak)」呼び、更に半分にして行きましょう。2分割にした場合はこのようになります。番号を振って見るとこれで4つで繰り返しのフレーズとなりました。

次に更に1部分を半分にして行きましょう。ここでは、「Summer」と「Winter」を半分に分けてみました。

言葉として歌った場合 次にこれらを数字に置き換えて歌ってみます。

数字に置き換えて歌った場合 こちらも、楽譜「五線譜」に置き換えていくとこの様になります。

Note & Rest (音符と休符)
音符には音長さを表現することが可能です。また、演奏をしないという”休符”という概念も存在します。 音楽理論を学習するにあたって最低限必要になるのは下記「音符(Note)」と「休符(Rest)」です。

これが代表的な譜面上のリズム表記になります。まずはこの5つはまず覚えましょう!
上記を見ていただくとわかる様に、一番上の「全音符」から順番に半分の長さになるに連れて「全音符」→「2分音符」の様に下に下がって音が細かくなって行きます。

より分かりやすく図形で表してみるとこのようになります。

こうして見ると分かりやすいです。音楽上のリズムは上記5つが基本となっており、これらの音価を応用して様々なリズムが生み出されています。
では、実際にこれらを耳で確認して行きましょう。次の音声は「全音符」→「16分音符」へと以降して行きます。 (プレイヤーのメトロノームマークをタップするとクリック音を同時に鳴らせます。)
Dot & Double Dot (付点&複付点)
音符には「Dot(付点)」を付けると音符の長さが1.5倍になります。
下記左側の図は「付点四分音符(Dotted Quarter Note)」と呼ばれ、”四分音符(Quarter Note)” + ” 八分音符(Eighth Note)”を合わせた長さになります。
あまり出てくることは無いですが、この付点を2つ付けると下の図の右側の様に通常の”Dot (付点)”に加え更に1/4の長さが追加された場合は「複付点四分音符(Double Dotted Quarter Note)」となります。


Tuplet (付点&複付点)
先程学んだ、様々な長さの音符を見ていただいた通り、ここまで出てきた音符は全て”偶数”で分割されて細かくなって行きました。
ここでは、”奇数”又は”3の倍数(六連譜など)”で音符を分割して行きます。
この対象の音符を”奇数”で分割した特殊な場合は”連音符(Tuplet)”と言います。
よく使われる物は”三連符”や”五連符”等です。この場合は特殊な分割であることを示す為に、下記の様に”分割数”や数字の上に”弧線”を記載します。

それでは、様々な連譜の音を確認して見ましょう。
3連譜と6連譜以外は中々お目に掛かったことがない方も多いかもしれませんが、ドラムのフィルイン(オカズ)などで使用するととても印象的なリズムです。
また、この様なちょっと特殊な3連譜というのも存在します。「Swing」はJazzなどで多く用いられるリズムです。
ここではまだ詳しく取り扱いませんがこう言ったものもあると言うことを知っておきましょう。 シンセブラスの音に注目して確認してみてください。

Time Signature(拍子)
楽譜上にリズムを表記する場合、書き出しの部分でこの楽曲のリズムを”署名(Signature)”する必要があります。
では、音楽における”Time(拍子)”とは何なのか? それは、先程紹介した”Beat(拍)”を一定の周期で繰り替えすことを指します。
つまり、TimeSignatureとは”どのような”Beat(拍)”を一定の周期で繰り替えす”(Time)のかを譜面を書く前に”署名(Signature)”すると覚えていただくのが覚えやすいです。
では、実際にどの様に表記をするか確認して行きましょう。

小節(measure)
では次にこの”TimeSignature”を理解する上で必要となる新たな情報は”小節(Measure)”という概念です。

”小節(Measure)”は”TimeSignature”で指定した周期ごとに”Measure Bar Line(小節線)”を入れて譜面上でリズムの周期を確認しやくする為に用いるというルールがあります。
では、様々なシチュエーションでの”Measure Bar Line(小節線)”の使い方を確認してみましょう。
この様に各段の頭に記載されている”拍子(Time Signature)”に応じて一小節に入る音符の数を確認して見ましょう。これは一般的なPOPソングでよく使われる拍子(Time Signature)の一覧です。
音声ファイルも合わせて確認してみましょう。 (プレイヤーのメトロノームマークをタップするとクリック音を同時に鳴らせます。)
Time Signature 4/4(拍子)
Time Signature 3/4(拍子)
Time Signature 5/4(拍子)
Time Signature 6/8(拍子)
Time Signature 12/8(拍子)
また、特殊な例として”C”と記載することで”4/4”と同じ意味を持ちます。これは”4/4”が一番よく使われる為、簡易的に記入が出来る様に作られたルールになります。
実際の楽曲を確認してみましょう。
では次に、それぞれのTimeSignature(拍子)の楽曲を確認して見ましょう。
4/4 Straight
3/4 Straight
5/4 Straight
6/8 Straight
12/8 Straight
12/8 Ballad
如何でしょうか?まだちょっとわかりにくいかもしれませんね。大丈夫です。これもしっかりと「Ear Training」をしていくと、今自分が聞いている楽曲の拍子が取れるようになってきます。
Rhythmic Notation(リズム表記の基本)
このコーナーでは先程迄学んで来た内容を譜面に書き起こして行きましょう。ここでは音程が関係ない打楽器の音符を記載する場合を前提として解説をして行きます。
Percussion Clef (パーカッション記号)
Drumsや音程の無いパーカッション楽器のリズムを譜面に記載するには下記の様な”Percussion Clef”を使用します。

実は2種類あり、こちらは”Another Percussion Clef”という名称になっており、今はこちらの方が良く使われています。

Single Line Staff(一線譜)& Slash Notation
音程の無いパーカッション楽器のリズムを譜面にする際に、五線譜を使用する場合と一線譜を使用する場合があります。表記方法は以下の通りです。またその際、通常の音符を”Slash(斜線)”のようにして記譜することから”Slash Notation”と言います。

では、上記 Single Line Staffを使用して2種類のパターンを記譜してみます。譜面に記載された数字(Pulse)とその下の音と合わせて確認して見ましょう。

譜面に合わせてドラムを叩いた場合です。 次にこの2拍と4拍の部分だけ、8分音符x2に変更します。

さあ、既にお腹いっぱいかもしれませんが、ここからが本番です。
次の記事では、これらのリズムをどのように捉えていくと、リズムを読めるようになるのかをご紹介します。

