「音楽の“聴き方”が変わった」
働きながら学び、作曲の土台を手に入れた受講生の声
Hako さん
ギタリスト/作編曲
バンド「Xylophone experiments」
谷 正太
聞き手
MITC ACADEMY 主宰
社会人として働きながら、MITC ACADEMY主宰の谷 正太の下で音楽理論と作編曲を学んだHakoさん。学生時代はギタリストとしてバンド活動をしていたものの、「作曲」という壁にぶつかり、体系的な学びを求めて入学されました。
現在は、バンド「Xylophone experiments」で作編曲を手がけ、配信リリースも行っています。約2年間の学びを終えた今、ご自身の中で何が変わったのか。音楽との向き合い方、そして働きながら学ぶことのリアルを、主宰との対話形式で振り返っていただきました。
CHAPTER 01
ギタリストが「作曲」を志したきっかけ
まず、楽器を始めたのはいつ頃だったんですか?
中学2〜3年の頃、誕生日にアコースティックギターを買ってもらったのがきっかけです。当時好きだったアーティストの弾き語りをコピーするところから始めました。高校の文化祭でコピーバンドを組んで、大学ではソウル・ファンク系のサークルに入って、本格的にバンド活動をするようになりました。
作曲に興味を持ったのは、どうしてだったんでしょう?
もともと「オリジナル曲をやってみたい」という思いはぼんやりとありました。ギタリストとして上手くなりたくて練習していたのですが、セッションの場に行くと、若くて圧倒的に上手い人たちがたくさんいて。「今の自分の時間の使い方では、この人たちの領域で戦い続けるのは厳しいな」と、一つの限界を感じたんです。
でも、ギターをやめたいとは思わなかった。「自分のギターを活かすにはどうすればいいか」を考えた時に、作曲・編曲という選択肢が見えてきました。自分の好きなジャンルを、自分の好きなフレーズで表現したい。それには作編曲を学ぶ必要があると思ったんです。
CHAPTER 02
なぜ、独学ではなくMITC主宰の「谷 正太」に習おうと思ったのか?
入学の際、他のスクールと比較はしましたか?
いえ、まったく比較しませんでした。もともとギターを習っていた宮脇先生からの紹介だったので、「信頼している人が良いと言ってくれるなら、自分に合っているはずだ」と思って、そのまま飛び込みました。道玄坂の少し分かりにくい場所でしたが(笑)、迷わず来ましたね。
実際に学び始めて、どうでしたか?
谷さんのカリキュラムは、まず音楽理論から入ります。私はある程度スケールなどを勉強していたので、最初は「知識の再確認と、さらに深める」という感覚でした。中級者を対象にしている学校だと感じましたね。悩んできた人にこそ刺さる授業だと思います。
正直、理論を本格的に学び始めると「勉強モード」になって、逆に楽器を触りたくなる瞬間もありました(笑)。でも今振り返ると、それも含めて自分の特性を見てもらっていたのかなと思います。
CHAPTER 03
一番の学び ——「音楽の聴き方」が変わった
学んでいて「効果を実感した」のは、いつ頃でしたか?
レッスン直後から感じていました。耳では慣れているけれど、頭の中で体系化できていなかったことが、どんどん整理されていったんです。
覚えたコードやスケールを使って、自分の好きな曲を分析するのを、よくやっていました。「このパッシングコードは、こういう理由で使われているのか」「このフレーズは、こういう狙いなのか」と、一つひとつ噛み砕けるのが、すごく楽しかったですね。音楽が好きでたくさん聴いてきたけれど、「何をやっているか、正直わかっていなかった」。その答え合わせをして、自分の中で体系化していく作業でした。
特に印象に残っている授業は?
楽曲全体の構成を分析する授業ですね。ソングフォームやエナジーの流れといった、曲の「設計図」を体系的に教えてもらったのが、一番衝撃的でした。
それまで、なんとなく聴いていた曲の、一つひとつの楽器が分離して聞こえるようになった。「飽きない曲の構成とは何か」をずっと悩んでいたのですが、その評価基準を体系的に教わって、実際に50曲くらい自分で分析しました。そうすると、自分が「良いな」と思う曲の基準が、はっきり見えてくるようになったんです。
主宰より
音楽が一番上達するのは、「音楽の聴こえ方」が変わった時だと考えています。歌しか聞こえていなかった人が、すべての楽器を精度高く聴けるようになる。すると、作曲中に他のことを考える余裕が生まれる。Hakoさんは、まさにそれを体現してくれました。
CHAPTER 04
学びが「アウトプット」を変えた
学び終えて、バンド活動に戻った時、変化はありましたか?
もう、めちゃくちゃ変わりました。作曲のスピードも、選択肢も。
バンドのメンバーはみんな社会人で、それぞれ仕事を持っているので、アレンジに時間をかけられません。だから、デモの完成度をかなり高い状態で持っていく必要があるんです。限られたリハーサルの中で仕上げるために、自分が用意するデモのクオリティを上げなければいけない。
学んだことで、このデモの質がかなり上がりました。メロディ譜とコード譜をきちんと用意して持っていけるようになって、メンバーからも「かなり助かる」と言ってもらえました。「こんな曲が書けるようになったんだ」と驚かれたこともありました。
バンドのボーカルの方は、プロの現場でも活躍されているとか。
はい、大学時代の同期なんです。今はプロアーティストのバックコーラスを務めたり、紅白の舞台に立ったりと、プロのバックミュージシャンとして活動しています。その彼女に、私が作った楽曲を「別に、普通にそういう現場で実力者としてやっていけるんじゃない?」と言ってもらえたことは、率直に嬉しかったですね。
実際に、作曲事務所から声がかかったそうですね。
そうなんです。自分の楽曲をYouTubeに上げていたら、それを見た作曲事務所から声をかけていただいて。結構大きなところだったので驚きましたが、「ちゃんと評価していただけたのかな」と思えた出来事でした。
主宰より
感覚だけで作っている人の曲は、聴けばわかります。Hakoさんの楽曲が事務所の目に留まったのは、体系的な土台があったからこそ。学びが、確かな成果として形になった好例だと思います。
CHAPTER 05
働きながら学ぶ、というリアル
働きながらの学習で、大変だったことは?
やはり、復習と実践の時間の確保です。音楽理論は覚えることも多く、特にディミニッシュのあたりは苦労しました(笑)。仕事をしながらだと、学んだことを実践する時間が十分に取れないのが、一番のネックでしたね。
復習は、レッスンの直後と直前に見直すのを徹底していました。あとは——これは主宰も同じだったらしいのですが、覚えたいことをノートに書き写して、トイレに貼って覚えていました(笑)。仕事をしながらだと、それくらいしないと目につかないので。
音楽理論を学ぶことは、ご自身の仕事とも関係がありましたか?
すごくあると思います。私は今ITの仕事をしていて、常に新しいことを学び続けないといけない環境なんです。作曲も、何かをクリエイトする上でPCの使い方や中の仕組みを理解する必要があって。自分で調べて理解していく姿勢が、すごく自分に合っているなと感じました。
主宰より
学歴や職業に関わらず、「自分なりの勉強法を持っている人」は強いです。持続力があり、学んだことを自分の中に落とし込める。Hakoさんは、まさにそういう方でした。
CHAPTER 06
これから音楽を学ぶ人へ
音楽理論を学ぶ意味を、どう感じていますか?
「音楽を一生楽しむために、今、音楽理論を学ぶ」——これに尽きると思います。知識でマウントを取るために学ぶわけではありません。理論が体に入っていると、一度音楽から離れても、またすぐに戻ってこられる。感覚だけでやっていると、時間が経つと当時の感覚を思い出せなくなりますが、体系化された知識は、ずっと自分の土台として残ります。
日常生活の中で、音楽の聴こえ方が変わる。それが、何より楽しいんです。
最後に——もう一度、勉強したいと思いますか?
時間が作れるなら、本当にやりたいです。大人になってから、こんなに何かを真剣に勉強することって、なかなかないですから。
LISTEN
Hakoさんの楽曲を聴く
インタビューで語られた学びの成果を、実際の音でお聴きください。
配信楽曲「Spaceship」(Hako名義)
学生時代の「感覚」だけの音楽から、体系的な「土台」を手に入れたHakoさん。その学びは、作曲だけでなく、音楽そのものの楽しみ方を変えていきました。
MITC ACADEMYは、働きながら本気で音楽を学びたい方のための音楽学校です。あなたも、音楽の「聴き方」が変わる体験を、始めてみませんか。
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